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展示会

2026.09.13

【連載 vol.2】スーパーデザイナー学科 選抜ブランドが日本屈指のニット産地へ─職人と対話し、共創アイテムの生地をセレクト!


9月30日(水)〜10月6日(火)に開催される阪急メンズ大阪・大阪髙島屋のPOP-UP STOREに出展するスーパーデザイナー学科の選抜4ブランド。オーディションを突破した彼らが次に向かったのは、日本屈指の丸編みニット産地・和歌山でした。
連載vol.2では、100年以上の歴史を刻む工房で職人と対話し、自分の作品に使う生地をセレクトした産地訪問の様子をお届けします。

>> 連載vol.1 ブランド オーディション編はこちら

■職人技と、ニットの概念を覆す体験

4名が訪れたのは、和歌山のニッター3社。工場に足を踏み入れると、無数の糸が交差し、規則正しいリズムで生地が編み立てられていきます。糸の種類や機械の繊細な調整から生まれるオリジナルの生地は、学生たちが知るニットの概念を鮮やかに塗り替えるものでした。

しかし今回の訪問は、見学だけにとどまりません。POP-UP STOREで展開する作品に合う生地を探して、学生たちは職人と対話を重ねていきます。

第一線の職人が学生に向けたのは、一人のクリエイターとして対等に向き合う真摯なアドバイスでした。「自分のデザインに妥協せず表現していい」──その言葉が、学生たちの胸に深く響きました。

TSUBASA DAIKOKU/大黒 翼(ダイコク ツバサ)
「帆布のようなニットや超ハイゲージニットなど、自分の知っていたニットの概念が崩され、いい刺激になりました。多くのブランドから依頼があると伺い、学生ブランドではなく一つのブランドとして頑張る気持ちが芽生えました」。

SEKO by ITSUKI SEKO / 世古 樹(セコ イツキ)
「カネマサさんに『デザイナーなら、もっと積極的に生地の提案をしてもいい』と言われたことが印象に残っています。自分のデザインに妥協せず服を作らなければ、と改めて思いました」。

RYOTA UDAKA/宇髙 稜太(ウダカ リョウタ)
「編み方や糸ごとの調整の大変さ、機械の複雑な仕組みに興味が湧きました。細かな調整からオリジナルの生地が生まれる様子を見て、改めて日本の産地の素晴らしさを感じました」。

KOZONO TERUHISA/小薗 輝久(コゾノ テルヒサ)
「自分のブランドは産地の生地をよく使います。和歌山ニットを見て、まだ知らない日本の職人技があると感じました」。

■モノづくりを支える、和歌山ニッター3社

工場見学の後半では、実際に店頭で販売するコレクションのための生地選定が行われました。3社が誇る膨大な生地アーカイブの中から、学生デザイナーたちは手触りやドレープ感を確かめ、自らの世界観を体現する生地を吟味していきます。
それぞれに異なる技術と個性を持つ和歌山のニッター3社。学生たちの挑戦を、生地の作り手はどう見つめたのでしょうか。3社それぞれの言葉をご紹介します。

丸和ニット株式会社(代表取締役社長:辻 雄策 氏)

「『Balancircular(バランサーキュラー)®』の生地は、織物とニットのハイブリッドです。トレンドや価格に縛られず、学生デザイナーが自身で表現したいものをクリエイトする姿勢に感心しました。『もっと自由でいい』という想いには、固定観念に縛られない生地が相応しい。丸編みニットの特性をもっと知っていただければ幸いです」。

カネマサ莫大小株式会社(取締役:百間谷 浩平 氏)

「当社は36G〜46Gのハイゲージ丸編み・ジャカードに注力し、ニットでありながら布帛のようなハリ感や光沢を表現できることを強みとしています。ブランドの企画や表現したい世界観に寄り添い、素材開発の段階から一緒にものづくりできる点も特徴です。次世代の皆さまと一緒に、新しい価値を生み出せることを楽しみにしています」。

株式会社オカザキニット(代表取締役社長:岡崎 秀昭 氏)

「強みは、こんな生地を作りたいというデザイナーのイメージを生地に落とし込む開発力です。リネンやカシミアなど編むことが難しい素材への挑戦を続け、年間約400マーク以上の生地開発を行っています。機械に合わせて生地を作るのではなく、作りたい生地に合わせて機械や編み方を考える。皆さんの新しいファッションと私たちの技術が出会った時に、新たなモノづくりが生まれると思います」。

■次回予告

理想の作品を形にする生地を手にした4名。
次回は、選んだ生地が服へと姿を変えていく制作の舞台裏と、売場づくりの共創をお届けします。

■POP-UP STORE 開催概要

  • 会期:2026年9月30日(水)〜10月6日(火)
  • 営業時間:
    阪急メンズ大阪:平日 11:00〜20:00/土・日・祝 10:00〜20:00
    大阪髙島屋:10:00〜20:00
  • 会場・参加ブランド〔学生デザイナー〕:
    【阪急メンズ大阪 5F ガラージュ D.エディット】
    ・SEKO by ITSUKI SEKO 世古 樹・セコ イツキ
    ・TSUBASA DAIKOKU 大黒 翼・ダイコク ツバサ
    【大阪髙島屋 3F CSケーススタディ】
    ・RYOTA UDAKA 宇髙 稜太・ウダカ リョウタ
    ・KOZONO TERUHISA 小薗 輝久・コゾノ テルヒサ
  • 協力・生地提供ニッター〔和歌山県〕:
    株式会社オカザキニット(丸編み)/カネマサ莫大小株式会社(ハイゲージ)/丸和ニット株式会社(バランサーキュラー)

■ROOT Cについて

「ROOT C」は、阪急メンズ大阪が展開する、関西発の若きクリエイターを支援するコミュニティプロジェクトです。ROOT(根)と、CREATION(創造)・CREATOR(創り手)・COLLABORATION(協力)・CHEER(応援)など様々な“C”を掛け合わせ、地域産地や店舗との持続可能な循環と新しい価値の創造を目指しています。

*本記事は阪急メンズ大阪の記事ベースに再編集したものです
https://web.hh-online.jp/hankyu-mens/contents/news/010452/