
昨年に引き続き、阪急メンズ大阪・大阪髙島屋でのPOP-UP STORE開催が決定しました。手がけるのは、スーパーデザイナー学科4年生。両百貨店のバイヤーと和歌山ニット産地のニッターによる選考を通過した4つのブランドが、自身の商品に加え、和歌山ニット産地の技術を発信するプロジェクト「和歌山大莫小(わかやまだいばくしょう)」との共創で生まれたアイテムを売場で展開します。
企画から生地選び、そして販売までを学生自身が担うこの第2弾プロジェクトの過程を、本連載で追いかけます。
第1回は、選考を通過した各ブランドのデザイナーと、共創が動き出した和歌山での産地訪問の様子をご紹介します。

スーパーデザイナー学科では、学生一人ひとりが自身のブランドを立ち上げ、企画から販売までを実践します。今回、その舞台となったのが、阪急メンズ大阪が主催する産地共創企画「ROOT C」です。大阪髙島屋も共同で参画するこの企画で、多くの学生が名乗りを上げるなか、両百貨店のバイヤーと和歌山ニット産地のニッター代表が、ブランドのコンセプトや商品としての完成度、売場での表現力を厳しく見極めました。そうして選ばれたのが、各館2つ、計4ブランドです。
■選抜ブランド
▼阪急メンズ大阪 「ガラージュ D.エディット」
SEKO by ITSUKI SEKO / 世古 樹(セコ イツキ)


コンセプト:日常の中で見過ごされる価値や構造を再解釈し、衣服として再構築する。
「ショーピースだけでなく、販売を見据えた商品も提案できたことがアピールにつながったと感じています。感度の高いお客様に届けられる機会なので、ブランドをしっかり伝えたい」。
TSUBASA DAIKOKU/大黒 翼(ダイコク ツバサ)


コンセプト:Be your own hero.──自分のヒーローになる。
「憧れていた先輩たちと同じ売場に立てることが嬉しいです。自分の持つ世界観を、お客様にしっかり届けたい」。
▼大阪髙島屋「CSケーススタディ」
RYOTA UDAKA/宇髙 稜太(ウダカ リョウタ)


コンセプト:live as a protagonist──主人公として生きる。
「手作業で加工し、一点ずつ異なる風合いに仕上げるディテールが自分の持ち味です。和歌山ニットの技術と合わせて、多くの方に届けたい」。
KOZONO TERUHISA/小薗 輝久(コゾノ テルヒサ)


コンセプト:語らないアイデンティティ──沈黙が言語となり、装飾が声となる。
「自ら織り上げた手仕事のディテールにこだわりました。服を通して、自分が感じた世界を着る方と共有できればと思います」。

選抜を勝ち取った4名が次に向かったのは、和歌山のニット工房。丸編み、ハイゲージ、バランサーキュラー──日本屈指の産地が誇る各社の技術に触れ、職人と言葉を交わしながら、自分のブランドに使う生地を選んでいきます。使う糸、編み方、風合い。一つひとつを職人とともに詰めていく先に、「和歌山大莫小」との共創アイテムが形になっていきます。
次回は、その制作の舞台裏へ。産地の職人と学生が交わす対話と、生地が少しずつ服へ姿を変えていく過程をお届けします。
■POP-UP STORE 開催概要
■ROOT Cについて
「ROOT C」は、阪急メンズ大阪が展開する、関西発の若きクリエイターを支援するコミュニティプロジェクトです。ROOT(根)と、CREATION(創造)・CREATOR(創り手)・COLLABORATION(協力)・CHEER(応援)など様々な“C”を掛け合わせ、地域産地や店舗との持続可能な循環と新しい価値の創造を目指しています。