
ファッション業界を代表する専門メディア「WWDJAPAN」の編集長を務める村上要氏をお招きし、特別講義を開催しました。第一部では2026年上半期のファッション業界の変化とトレンドについて解説。第二部ではスーパーデザイナー学科3・4年生を対象に、自身のクリエーションとブランド運営をテーマとしたディスカッションを実施しました。
■第一部 2026年上半期のファッション業界トレンド

第一部では「気候変動」「IP(知的財産)ビジネス」「推し活文化」「SNSとの向き合い方」の4つをテーマに、社会変化とファッション業界の対応について解説いただきました。
地球温暖化により夏が5月から10月まで延びる中、オンワードや三陽商会が四季ベースの商品展開を見直す動きや、サマーテック製品の事例を紹介。IPビジネスでは、他業界IPとのコラボレーション(ユニクロ×たまごっち等)に加え、ファッションブランド自体をIP化する動き(マルニのカフェ、プラダのLINEスタンプ等)についても言及。
また、推し活文化において、消費者行動が「買うまで・買った後の体験を楽しむ」へとシフトしている現状や、ラフ・シモンズによるSNS偏重への警鐘など、村上編集長ならではの視点で業界最前線の動きをご説明いただきました。
■第二部 スーパーデザイナー学科3・4年生とのディスカッション

第二部では、スーパーデザイナー学科3・4年生を対象に、自身のクリエーションとブランド運営をテーマとしたディスカッションが行われました。
学生たちが現在取り組んでいる自身のブランドについて、コンセプト設計から販売戦略、SNSでの発信方法に至るまで、それぞれの考えや課題を共有。村上編集長からはメディアの最前線に立つ立場から具体的なアドバイスをいただき、闊達な議論が繰り広げられました。
ブランドを「つくる」だけでなく、社会との接続をどう設計するか――若きクリエーターたちにとって、自らのクリエイションを改めて見つめ直す貴重な時間となりました。
■村上 要 氏 プロフィール
東北大学教育学部卒業後、静岡新聞社にて社会部記者を務める。退職後、ニューヨーク州立ファッション工科大学(F.I.T.)でファッション・コミュニケーションを専攻。
株式会社INFASパブリケーションズ入社後、「WWDビューティ」「WWDモバイル」「ファッションニュース」各デスク・編集長を経て、2017年4月に「WWDJAPAN.com」編集長に就任。2021年4月より現職のWWDJAPAN編集長として、プリントメディアとデジタルメディアを統括している。
「YKKファスニングアワード」をはじめとした各種コンテストの審査員を務めるなど、次世代のファッションクリエイター育成にも深く関わっている。